フランス映画 神々と男たち Des hommes et des dieux (2010)


 フランス映画、『Des hommes et des dieux 』(邦題 神々と男たち)がシネスイッチ銀座で3月5日より公開されます。

カンヌ国際映画祭で グランプリ (Grand Prix 、以前の審査員特別グランプリ) を受賞、先日のセザール映画祭で11部門で最多ノミネート、最終的に作品賞などを受賞した(下記に詳細あります)、とても評価されている映画です。

この映画は実際にアルジェリアで15年前に起きた事件を扱っています。

1996年3月、カトリックの厳律シトー会のフランス人修道士9人が内戦が続くアルジェリアの修道院で厳しい戒律を守りながら共同生活を送っていました。

アルジェリア軍とイスラム原理主義者による内戦は日に日に激化し、アルジェリア政府とフランス内務省は彼らにも帰国を要請します。

しかし地元の貧しい住民と心を通わし、診療所としても機能している修道院。


修道士たちは、彼らを見捨ててアルジェリアを去るか、死を覚悟してとどまるかの決定を迫られます。

結局アルジェリアに留まる事を決意した彼らでしたが、案の定、危険がせまり武装イスラム集団 (GIA : Groupe Islamique Armé ) に<犯行声明も出ているので彼らの犯行と言われていますが他の見方もあるようです> 修道士7人が誘拐されてしまいます。

後に彼らの死体(頭部だけ)が発見されますが、色々謎が残る事件と言われています。 2003年から真相を解明するための裁判が今もなお行われています。

事件の背景や、その後の状況を聞いただけでも心が揺さぶられそうなこの映画が、誰もが知る「白鳥の湖」 の音楽に乗ってとても切なく描かれているそうです。



フランスでは2010年、Sarkozy (サルコジ) 大統領政権下、公共の場でのブルカ(イスラム教徒の全身をおおうベール)着用を禁じたりと、イスラム文化との摩擦のある中でフランス人にとって関心のある話題であることは否めないようです。

フランスでは300万人以上を動員した大ヒット映画となりました。

120分とちょっと長めですが、フランス語ですので是非お出かけ下さい。

銀座校からすぐ近く、わたしも観てみたいと思っています!
シネスイッチ銀座 (銀座4丁目交差点 和光ウラ通り)にて3/5(土)公開です。



セザール映画祭ノミネート、受賞詳細↓↓

- Meilleur Film
作品賞受賞


- Meilleur Son : Jean-Jacques Ferran, Éric Bonnard, Vincent Guillon
音響賞ノミネート

- Meilleure Photo : Caroline Champetier
撮影賞受賞

- Meilleur Réalisateur : Xavier Beauvois
監督賞ノミネート

- Meilleur Acteur dans un second rôle : Michael Lonsdale
助演男優賞受賞

- Meilleur Acteur : Lambert Wilson
主演男優賞ノミネート

- Meilleur Scénario Original : Xavier Beauvois, Étienne Comar
オリジナル脚本賞ノミネート

- Meilleur Montage : Marie-Julie Maille
編集賞ノミネート

- Meilleurs Costumes : Marielle Robaut
衣裳デザイン賞ノミネート

- Meilleurs Décors : Michel Barthélémy
美術賞ノミネート


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