今日は私が過ごしたお正月の話をご紹介します。
お正月は毎年の習慣で、京都にある母の実家、つまり祖母の家へ行きます。
祖母の家は伏見稲荷大社という神社の敷地内にある神具店です。
数年前に祖父が亡くなって以来、独りで営んでいます。
お店からは本殿が見えます。
神社には初詣のためたくさんの人がやってくるので、大晦日から新年明けの数日間は、お店にとっても一番忙しい時期になります。
毎年、母と妹、祖母の店の近所に住んでいる親戚や、学生のアルバイトなどと一緒に働きます。
(ちなみに父は自宅でお留守番。父方の親戚と一緒に過ごすのです^^)
お店には、神棚など祭祀に用いられる用具のほか、京都のお菓子やキーホルダーなどのお土産も売られています。
海外からの観光客もたまに訪れるのですが、大晦日の夕方に2人のフランス人カップルが来ました。
そのとき私は台所にいたのですが、母がドタバタ走ってきて
「フランス人ご来店!」と呼びに来たので、早速お店に出ていきました。
これは店内の写真です。
2人は神前幕(写真上部に映っている紫色の幕)を興味深げに眺めていたので、見本の幕を出して見せてあげました。
「J’étudie le français.」と言うと2人がパッと微笑んで、
女性が「C’est très joli ,mais je cherche un tissu comme ça.」と、幕を縦に折りながら言いました。
どうやらのれんのような布を探していたようです。
残念ながらここには売っていないことと、京都駅に行けばお土産屋がたくさんあるから見つかるかもということ、
「Peut-être…je pense que vous pouvez le trouver à la gare de Kyoto , parce qu’il y a beaucoup de magasins qui vendent des souvenirs.」を伝えました。
2人はニコニコ笑いながら「D’accord.」と答えてくれました。
その後、フランス語はどこで学んだのか、フランスに行ったことはあるのか、などを聞いてくれたので、少しの間会話しました。
お節介好きの母が横から片言の英語で口を挟むと男性が「En français !」といたずらっぽく笑ってみせたり、私が言葉に詰まり「え~っと・・・」と考え出すと、女性がその単語を予想して補足してくれたりして、楽しいレッスンのような時間を過ごせました。
お店を出るとき、女性が「Vous parlez bien.Bon accent」と言ってくれました。
「Merci, bonne année~ !」と、男性がパチッとウィンクをして帰ってきました。自然で優しく、気さくな振る舞いがとても印象的でした。
彼らが帰ったあと、「やった~話せた~♪」「異文化コミュニケーションやわ~~」「ていうかフランス人ってやっぱりなんかオシャレだね~」と、妹や母と好き勝手なことを言いながらひとしきり騒いでいました。
が、気づけば質問に答えるのに精一杯で自分のことばかり喋っていたな・・・と思い出し、相手がフランスのどこから来たのか、何故日本に遊びに来たのか、どこを観光したのかなどを聞けば良かった!とちょっと後悔・・・(笑)
頭の中で考える時間を短縮して、スラスラ自然なフランス語会話を楽しめるように頑張ろう、という思いがまた強くなりました。
fin
記事ありがとうございます。
ひょんなところでフランス語が使えると楽しいし、嬉しいですよね。
久美子さんの感動が伝わってくる記事でした!
生徒の皆さま。フランスと関係のあるブログ記事を書いてみたいと
思われたら、ぜひお話ください。喜んでブログに掲載いたします。
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