フランス映画 : 『黄色い星の子供たち La Rafle 』 を観て

ついに観てきました!『黄色い星の子供たち 原題: La Rafle

先日どんな映画かお知らせしましたが、知らない方はこちらへ!

はじめから泣かないように、、身がまえてました、、が、、じわじわと。。。。

でも、決して 『泣かそうとする』 映画ではありません。
いわゆるアメリカ映画のように(偏見?)盛り上げて泣かせ、感動させる映画でもありません。




ひとこと、『観てみてください!』、、です。




でもそれじゃ~、感想にならないので。。

はじまりは、、昔の映像、さすがパリ、オペラ・ガルニエ周辺、凱旋門周辺、、すぐ分かります、変わってません!地震大国日本ではありえないですよね。。

子供がかわいいです。
何度も書いていますが、子供の視点なのでこむずかしい理屈や議論もあまりありません。



とても楽しそうな子供たちの日常に、とつぜん事件は起こります。

買ったパンフレットに 主人公ジョーのモデル Joseph Weismann (ジョゼフ・ヴァイスマン)氏のインタビューが載っていました。

Vel d'Hiv (ヴェル・ディブ冬季競輪場) が本当に驚くほどよく再現されていると。当時の喧騒、そこにいた人々などなど。。
そして、強制収容所までの行程は実際と異なりあまり過酷に描かれていなかった、、とも。

また、一斉検挙は かつてヴァイスマン氏が住んでいた家で撮影された、、とありました。

ユダヤ人を示す 『黄色い星をつけた』 衣装の俳優さんたちを撮影当日、かつての自宅で見たヴァイスマン氏は、昔のことを目の当たりに思い出し、感じ、 混乱してしまったといいます。

それもそのはず、当時の出来事は彼の人生のトラウマで、ご家族にも体験を話せなかったのだそうです。 それだけショックだったんですよね。
でも、そんな彼がお孫さんと一緒にヴェル・ディブ冬季競輪場の一場面に登場しています。

この映画を見て感じたのは、具体的に映像を見るのって、『 』を読んでるのと違うな~、、、、ということ。でも再現って語り継ぐ人がいてこそ出来ることですよね。まぁ、私の想像力が貧困でもあるので映像を見ると衝撃的だと思うんでしょうが。。

そして、観ながら感じたのは、、『 ああ、わたし無力だな~ 』

映画なのですが、、『 ああ、助けたいなぁ、助かって欲しいなぁ。。』と感じ、 

でも、実際に体験していたら 『本当に助けられたかなぁ 』と思う自分もいました。。映像を見ながら、その時代を生きている気もし、歴史的事実と感じた時はその事実に腹が立ちました。

この一斉検挙で生き残った人は結局ひとにぎり。

その方々の証言から出来あがった映画を、わたしの言葉で説明するのは残念ながら難しい、、。
沢山の方に直接映画を観て、感じて欲しいと思いました。


可哀そうで、、耐えられるかって迷っている方!
そんな声をサンパのサロンでちらほら耳にしましたが、、


だいじょうぶ、残虐なシーンはそんなにありません!
いわゆる戦闘場面もありませんよ~。

子供たちの楽しそうな日常、人々の無情なところ、絶望しかないかと、、あきらめかけたところに、愛を感じる場面も沢山ありました。人ってすてたもんじゃないとも思いました。


実際フランス人たちはこの時代、フランスにいた半数近くのユダヤ人をかくまったようです。

反対に、わたしは極限の場で人としてどう振る舞えるか!?心配になりました。

ポスターのこの場面、『 ああ~、ココだったのね~、』、と、、映画館で発見して下さい!
登場人物の ノノNoël :ノエル の愛称) がまだほんの子供で、無垢で、舌足らずのフランス語を話していてとてもかわいいんです。





大きい画面で歴史の一部をぜひのぞいて見てください。
どうしても涙は流れますので。。ハンカチをご持参のうえでどうぞ!

珍しく、機会があったらまた観たいと思った映画です。


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