SAYAKA EN FRANCE フランス留学体験記(3) 授業編

 昨日のモンバール暮らし編の続きです。

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●授業

最初は学びたいことや観光についてなどのインタビューで、これはレベルチェックも兼ねているようでした。私はコミュニケーションを重点的に学びたいと伝えました。


指摘されたことは、代名詞がほとんど使えていない、時制がめちゃくちゃ、そして何よりとにかく速く速く速く、少し速くじゃなくてとーっても速く、ということでした。

「私は日本語でもゆっくり話す方なので」と無駄な抵抗を試みたりしましたが、「サヤカ・ジャポネーズはそれでよくても、サヤカ・フランセーズは速く力強く話して。フランス人は気が短くて、例えば、レストランで店員さんを呼んでからすぐ注文を言わなかったら、さっさと別のテーブルに行かれてしまう。私は教師だから待つけれども、他の人はそうはいかなくて、会話もどんどん別の話題に移ってしまう。私も Claudine ジャポネーズのときにはゆっくり小さな声で話すの(軽く実演)。別人になるのはおもしろい体験」とユーモラスに説得されました。

このことはまもなく、Claudine やその友人、街の人々の会話や、テレビ番組などからも実感することになりました。皆「立て板に水」という調子で話し続けます。ときにはわざとどもって時間稼ぎをしながら言葉を探しているように見える人もいました。また、ボイス・レコーダーに録音したレッスンを聞いてみると、私の沈黙がそれはそれは長く入っており、自分でもこれは何とかしたいと思いました。
文法上の弱点を補強する練習問題を行うときも、できるだけ書かずに考えるということを繰り返しました。日本人には書くとできるのに話そうとするとできないということが往々にしてあるからとのことでした。仏和・和仏辞典は忘れなさい、ノートは私(Claudine)が取るからあなたは書かないで、とも言われました。根気強く、決して甘やかさず、しかしよくできたときにはとびっきりの笑顔で一緒に喜んでくれました。

こうして必死に1週間、フランス語で考え、話そうと奮闘し、最終の授業では「最初に比べればずいぶん速くなった」とお褒めの言葉をいただくことができました。

1週間という時間は弱点の克服や新しい知識の習得には短かったですが、修正すべき点に意識が向くようになり、また、頭に入っていても出てこなかった言葉が少しずつ口をついて出てくるようになったと感じていました。

また続きます!

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